日本小児血液学会雑誌
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FAB分類におけるM2の多様性と数量的解釈の試み
土田 昌宏月本 一郎山本 正生植田 穣小宮山 淳別所 文雄中澤 真平細谷 亮太
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1987 年 1 巻 1-2 号 p. 135-140

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抄録
61例の小児ANLLを対象に, FAB分類を施行した.6名の小児血液専門医の判定の結果30例 (49%) がM2に分類された.FAB分類を適用することの妥当性とM2の多様性を明らかにする目的で, すべてのM2症例の骨髄標本をカウントし, 数量的な分析を行った.その結果, FAB分類の原著に従って評価すると, M2はきわめて幅広い多様な症例から構成されており, M1, M3, RAEBとの間に, 分類の混在が起きやすいことがわかった.これらの結果をもとに, より客観的なFAB分類の解釈のために新たなMaturation Indexを含んだ本分類の数量的解釈の規準につき検討する.
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