抄録
当科で1999年から2005年までに小児造血器腫瘍に対して行われた非血縁者間臍帯血移植 (UCBT) 22例について検討した.6名が2回目の造血細胞移植で, うち3名はUCBT後の再発例であった.年齢の中央値9.5歳 (8カ月~20歳), 体重の中央値36kg (8~64 kg).ほとんどの症例で全身放射線照射 (14例), またはbusulfan (7例) を含んだ骨髄破壊的前処置が用いられた.移植臍帯血はHLA血清学的0-2抗原不一致で, 移植細胞数の中央値は4.3×107 /kg (2.4~11.0×107 /kg).20例で好中球生着が得られ, 中央値は22日, grade III-IVの急性移植片対宿主病 (GVHD) が8例で生じた.観察期間の中央値は6.5ヵ月で, 9/19名 (47.4%) が生存, 8例は非再発死亡であった.好中球生着が遅延した群は有意に生存率不良で, 再発がもっとも多いイベントであった.生存率向上のために, 早期の生着を意図した前処置およびGVHD予防の確立が望まれる.