抄録
私たちは, 初診時にt (6;9) (p23;q24) およびDEK-CANキメラ遺伝子陽性を有した急性骨髄性白血病 (FAB分類M2) の6歳女児例を経験した.患児は, 初回寛解導入療法で寛解に至らなかったため, サルベージ療法を施行し, その後寛解を得た.予後不良と判断し, 第1寛解期に非血縁ドナーによる同種骨髄移植を施行した.前処置は, ブスルファンとメルファランを使用した.血液学的回復は良好で移植関連合併症も軽微であった.現在患児は, 移植後5年を経過し, 微少残存病変 (MRD) も感度以下で寛解中である.よって, 移植後に継続的なMRD陰性を可能とする骨髄移植療法は, (6;9) 転座型を有するAMLに対し長期寛解を維持する可能性を示唆した.