2021 年 5 巻 論文ID: 2020-055
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,広島大学医学部医学科ではMicrosoft Teamsをプラットフォームとした,オンライン講義システムを構築し,4月6日からの新学期(医学科の授業開始日)より運用することができた.ライブ講義およびオンデマンド講義を併用し,グループワークもその中で行っている.実習として解剖学実習はオンラインバーチャル実習として,臨床実習も一時期にはオンラインで行った.オンライン試験も行ったが,今後は評価に関しては講義デザインにも工夫が必要である.withコロナ時代の医学教育では従来の対面型の講義だけではなく,オンライン講義とのハイブリッドとして新たな教育システムを構築する必要がある.ハイブリッド教育における対面講義の意義など大学での教育の在り方を考え直す機会にもなった.