薬学教育
Online ISSN : 2433-4774
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実践報告
改訂モデル・コアカリキュラムに準拠した薬局実務実習への理解と受入意欲の向上を指向したワークショップの効果
広瀬 雅一松田 幸久山中 智香猿橋 裕子藤井 早由利長崎 信浩高根 浩
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2023 年 7 巻 論文ID: 2023-004

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抄録

改訂モデル・コアカリキュラム下での実務実習の受け入れ経験を有する薬局の薬剤師は,実習指導を行ったことへの達成感を得ていることや実習生への対応に不安を感じていること等が,我々の先行研究で明らかになった.本研究では,薬局における日常業務の視点から薬剤師が実習指導を議論するワークショップを開催した効果を,先行研究と同じ43項目からなるアンケート調査によって評価した.2つのセッション(症例への薬学的介入の議論,薬剤師や事務員の能力を指導に生かす方法の検討)を実施後の調査で,43項目中12項目で参加者の意識に有意な正の変化が示された.項目別では,指導内容の認識に関する項目で肯定的な変化が得られたことに加えて,実習生との関係に関する項目でも有意な正の変化が認められた.本ワークショップは,薬局薬剤師の実務実習に対する理解と受入意欲を向上させる効果が期待できることが示された.

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© 2023 日本薬学教育学会
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