薬学教育
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実践報告
化学系実習科目における遠隔実習講義を補うための試みとその効果の検討
武永 尚子小森 由美子植田 康次黒羽子 孝太日坂 真輔能勢 充彦
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キーワード: 遠隔授業, 化学系実習
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電子付録

2025 年 9 巻 論文ID: e09003

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抄録

近年,実習科目の成績評価は,レポートによる評価に加えて,技能等も含めた総合的な評価方法が求められている.本学部の化学系実習では,2019年度以前の対面の実習講義から,2020年度以降はオンデマンドで動画配信する遠隔授業へ変更し,さらに2021年度より遠隔授業を補うため「オンライン確認テスト」および「技能態度評価リスト」を導入して両者を成績評価に取り入れた.また2023年度には直前に対面講義による実験手技の補足を併せて行った.これらの試みの効果について検討すべく,2022年度受講生および2023年度受講生の成績の各評価点や実験手技について解析を行ったところ,ルチンの粗収量については,2022年度受講生の方が良い結果が得られたが,精製収量および再結晶の回収率については2023年度受講生の方が有意に高い結果が示された.今後も遠隔と対面の両者を組み合わせた講義を継続的に行い,新たに生じた問題点を解決しながら運用していくことが適切と考えられる.

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