薬学教育
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コロナ禍における遠隔授業環境の構築
大津 史子永松 正長谷川 洋一灘井 雅行
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論文ID: 2020-066

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抄録

本学の遠隔授業の学内環境の構築について,具体的な内容と薬学部独自のPBLカリキュラムである薬物治療マネジメントにおける工夫について紹介する.遠隔授業の学内環境の構築においては,学生の受講環境の調査から始まり,LMSを用いて,遠隔授業の入り口を1つに統一し,トライアル期間を設けながら,遠隔授業の実施状況を学生の受講状況と教員の教材の準備状況をモニタリングし,フィードバックを行うことで一定の質保証を行った.薬物治療マネジメントはSGDを中心としたPBL科目であるため,学生自身にZOOMミーティングを開催させてSGDを実施した.これらを通して,知識の伝達や習得が目的とされている授業では,思わぬ学習効果に気づくことができた.一方で,大学での対面授業でしか得られない学生同士の相互作用の重要性にも気づくことができた.

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