日本公衆衛生看護学会誌
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研究
保健師が認識する学童期の発達障がい児支援の必要性
當山 裕子桃原 のりか小笹 美子宇座 美代子
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2016 年 5 巻 1 号 p. 21-28

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抄録
目的:本研究の目的は,学童期の発達障がい児支援の必要性について保健師の認識を明らかにすることである.
方法:市町村保健師を対象とした自記式質問紙調査を実施した.「保健師による学童期の発達障がい児の支援は必要だと思いますか」という問いに「はい」と回答し,その理由を記載していた85名の自由記述を,質的帰納的研究法で分析した.
結果:発達障がい児の学童期支援が必要と思う保健師は,支援が必要となる背景として,『学童期に新たなニードが現れることがある』『学校外の支援者が必要である』『多職種が連携した支援が必要である』と認識していた.そして発達障がい児の『親・家族支援によって児の発達を助ける』ことや,『地域での育ちを保障する』ことを支援の目的と保健師は認識していた.
結論:発達障がいを持つ児の地域での育ちを保障するという長期的な視点で保健師による発達障がい児への学童期支援の必要性が示唆された.
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© 2016 日本公衆衛生看護学会
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