2017 年 6 巻 2 号 p. 178-186
目的:発達要支援児の適切な発見と早期支援のため,3歳児健康診査(以下,3健)の結果から支援が必要な児の1歳6か月児健康診査(以下,1.6健)の特徴を明らかにし,親子にとって有効な問診項目を検討することである.
方法:A市で2010~2013年度,1.6健と3健両方を受診した児385名を対象に,発達に関連する問診票55項目を用いて分析を行った.
結果:1.6健は異常なしであったが3健で発達要支援となった児は6.8%,1.6健で発達要支援,3健で異常なしとなった児は17.8%であった.問診項目を異常なし児と発達要支援児に分け検討した結果,見落としと考えられる項目はなく,拾いすぎと考えられた項目が「たえず動き回る」「食事の心配がある」等7項目あった.
考察:見落とし項目はなく,1.6健問診項目の一定の評価ができたと考える.拾いすぎと考えられた項目は,表現の工夫と整理を行い,今後も健診場面での親子の様子,他の問診項目の判断と併せて評価する必要があろう.