日本植物病理学会報
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蕃茄綿腐病に關する研究
第1報 Pythium aphanidermatumの各種植物の子苗に對する病原性について
楠元 司
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1952 年 16 巻 2 号 p. 61-62

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抄録
本病害は先に本會報に報告したが,この病原菌は今日迄,EDSON (4)他多くの研究者(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 10, 11, 12, 14, 15)により砂糖大根,大根,瓜類,蕃茄,胡瓜,甘蔗,パインアップル,トウガラシ等の子苗の腐敗立枯を起すことが報ぜられ,亦接種試驗により, YU(15),田杉及び高辻(13),伊藤(8)は煙草,菜豆,稻の子苗に對して病原性あることを認めている。以上の如く種々の植物子苗に病原性が認められているが,特に熱帶,亜熱帯地域の煙草苗床の被害が多數報告されている。筆者も臺灣の煙草苗床の被害が主として本菌によることを認めた(近刊)。筆者の菌もかかる多犯性を有するかどうかを確める爲に,27種類の植物を使用して,接種試驗を行つた。
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