日本植物病理学会報
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キュウリつる割病菌分生胞子の微細構造
赤井 重恭福富 雅夫小林 紀彦
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1969 年 35 巻 5 号 p. 351-353

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抄録

キュウリつる割病菌(Fusarium oxysporum f. cucumerinum)分生胞子の微細構造を電子顕微鏡で観察した。KMnO4固定した小型および大型分生胞子の細胞壁は薄い電子密度の高い外層と,厚い電子密度の低い内層の2層からなり,OsO4, glutaraldehyde-OsO4固定では各層がさらに2層からなっていた。細胞内には1個の核が中央に存在し,核の内には電子密度の高い不整形の仁が1個みられ,核は核膜孔をもった2枚の核膜でつつまれていた。その周囲に,典型的なmitochondria,脂肪顆粒,液胞,粗面ERなどがみられ,ribosomeが細胞内全体に散在していた。小型分生胞子細胞内構造と大型分生胞子のそれとの間にはいちじるしい差は認められなかった。

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