日本植物病理学会報
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Acacia arabica Willd.に含まれるウイルス阻害物質の正体
V.K. GUPTAS.P. RAYCHAUDHURI
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1971 年 37 巻 2 号 p. 124-127

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抄録
A. arabicaの葉の汁液はジャガイモYウイルスの感染をin vitroで阻害する。汁液をうすめると阻害はいちじるしく減るが,汁液をデシケーター内でかわかしても(8日後に試験),またpHを4.0-10.0の範囲で変えても,阻害作用は減らない。阻害物質は耐熱性で,透析可能である。A. arabicaから抽出した粗製タンニンは同様な阻害作用を示した。純品を用いて試験した結果,クェルセチン,没食子酸に比べてカテコールが高い阻害作用を示した。汁液中のおもな阻害物質はカテコールと考えられる。
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