抄録
日本の4地方の土壌から分離した28菌株,インゲン種子から分離した7菌株,および種子に付着した土や植物残渣などから分離した15菌株の合計50菌株を用いてwater agar上の乾燥ずみのインゲン莖上で柄子殻形成を行なわせたところ 1) 30℃, 2,000-3,000luxの連続照明下, 2) 26℃の自然光下, 3) 18-42℃の変温下の各条件下でそれぞれ,5, 11, 16菌株が柄子殻を形成した。供試菌株中No.12, No.51, No.179は比較的安定していずれの環境条件下でも柄子殼を形成した。
柄子殻形成は菌株自体の能力により相異があり光,温度などの環境条件も影響している。