日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
種子および土壌から分離された炭腐病菌Macrophomina phaseoli (Maubl.) Ashby 50菌株の柄子殻形成
渡辺 恒雄
著者情報
ジャーナル フリー

1972 年 38 巻 2 号 p. 106-110_1

詳細
抄録
日本の4地方の土壌から分離した28菌株,インゲン種子から分離した7菌株,および種子に付着した土や植物残渣などから分離した15菌株の合計50菌株を用いてwater agar上の乾燥ずみのインゲン莖上で柄子殻形成を行なわせたところ 1) 30℃, 2,000-3,000luxの連続照明下, 2) 26℃の自然光下, 3) 18-42℃の変温下の各条件下でそれぞれ,5, 11, 16菌株が柄子殻を形成した。供試菌株中No.12, No.51, No.179は比較的安定していずれの環境条件下でも柄子殼を形成した。
柄子殻形成は菌株自体の能力により相異があり光,温度などの環境条件も影響している。
著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top