日本植物病理学会報
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吹付接種の汁液伝染性ウイルス病防除薬剤の選抜試験への応用
[II]CGMMVの接種試験に関する研究
黄 耿堂松沢 安秀見里 朝正
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1974 年 40 巻 1 号 p. 1-5

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抄録
自動散布装置を用いて,接種試験を行なった結果,3週間生育のキュウリ幼苗(品種:相模半白)に対して,コンプレッサーのゲージ圧力4kg/cm2,接種距離20cm,接種時間0.5秒,カーボランダム含量1%の条件下では,罹病葉生体重(g)当たり50∼100倍稀釈液の接種源で,供試幼苗総数に発病が認められた。上記の条件は相互に著しく影響するが,カーボランダム0.5∼2%の範囲内では影響がなく,20%にすると発病を著しく促進することが認められた。
尚,数種の化学物質について,その発病抑制効果を調べた結果,著しい効果は認められなかったが,N-lauroyl-DL-methionineの連続3回散布で,宿主に薬害が認められずに阻害活性が認められた。
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