日本植物病理学会報
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わが国におけるgrape virusesの検定
田中 彰一
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1976 年 42 巻 2 号 p. 192-196

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抄録
Grape virusesの標準的な検定植物と認められているMission, Baco 22A, LN-33, Rupestris St. Georgeの4種を用い,1965∼1970年の間,わが国に栽培されている凡そ20品種のブドウを接木接種により検定した。その結果11品種がleafroll virusを保毒し,5品種がcorky bark virusを保毒していることを認めた。しかもその中2品種はこれら2種のvirusに同時感染していることが推定された。しかし本実験の範囲内ではfanleaf virusを検出することができなかった。なお所謂ブドウ蔓割病はcorky barkと密接な関係があるもののようである。
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