1977 年 43 巻 5 号 p. 508-516
Pi-z遺伝子をもつ品種ともたない品種とのいもち病抵抗性を岐阜県高山市において本田で検定した。それぞれの品種の上での伝染速度を測定することにより圃場抵抗性を評価しようとした。植物当りの病斑数(y)と式r=(lny2-lny1)/(t2-t1)で計算された伝染速度(r)との間に負の相関がえられた。ここでy2とy1はそれぞれ時間t2とt1における病斑数である。この事実を考慮してこの点を補正した式r=〔ln{y2/(Y-y2)}-ln{y1/(Y-y1)}〕/(t2-t1)とY=y1/x1が提案された。ここでx1はt1における病斑面積率,t2-t1は潜伏期間である。