日本植物病理学会報
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コムギ赤さび病菌(Puccinia recondita f. sp. tritici) race 45の人工培養コロニーの病原性の変化
安藤 勝彦勝屋 敬三
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1985 年 51 巻 4 号 p. 421-425

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抄録
コムギ赤さび病菌(Puccinia recondita f. sp. tritici) race 45の夏胞子世代から人工培養した“胞子生産型コロニー(reproductive colony)”を農林16号のコムギ子苗に接種し,増殖させた後,その病原性をコムギ赤さび病菌生態型判別同遺伝質コムギ7系統を用いて調査した結果,race 45とは異なる感染型を示した。さらに,コロニーから再感染させて得た1系統を,コムギ赤さび病菌の生態型判別品種に接種し,raceを同定した結果,race 21Bであった。以上の事より,人工培養世代を経過することにより異なるraceの出現することが明らかとなった。
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