ジャガイモのファイトアレキシン(PA)の主要代謝経路上の化合物,ソラベチボン(1),オキシソラベチボン(2),ルビミン(3),オキシルビミン(4),リシチン(5),リシチン-M
1 (6),フィチュベリン(7),フィチュベロール(8)のうち,活性の低いことが既知の6を除くPAの抗菌性と毒性を調べた。その結果,1, 3, 5, 7は活性が高く,2, 4, 6, 8は低く,1→2, 3→4, 5→6, 7→8と親水性が増すことにより活性が低下する傾向が認められた。PAはその活性が強→弱→強→弱と変化しながら代謝され,活性の高い1, 3, 5, 7が病斑に蓄積の多い化合物であることが注目される。
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