日本植物病理学会報
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エンドウから単離されるAphanomyces euteiches遊走子の誘引物質;プルネチン
横沢 菱三国永 史朗関崎 春雄
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1986 年 52 巻 5 号 p. 809-816

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抄録

A. euteichesの遊走子はエンドウの根冠上部に特に強く誘引され,ひき続き塊状となり,被のう遊走子塊を形成する。エンドウの根,根の分泌物中にはA. euteiches遊走子を強く誘引する物質が含まれているので,その単離,同定を行った。単離された誘引物質は5,4'-dihydroxy-7-methoxy-isoflavone (Prunetin)と同定された。A. euteichesに対するPrunetinの誘引作用は10-8molでわずかに認められ, 5×10-7molでは,きわあて強い誘引作用が見られた。A. cochlioldesの遊走子に対しては10-9~10-6molで,誘引作用を示さなかった。エンドウの根へのA. euteiches遊走子の走性の主要な原因はPrunetinによると思われた。

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