日本植物病理学会報
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イネラギッドスタントウイルスとイネ黒条萎縮ウイルスに見出されたRNAポリメラーゼ活性について
上田 一郎李 相龍吉本 秀子四方 英四郎
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1987 年 53 巻 1 号 p. 60-62

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抄録
イネラギッドスタントウイルス(RRSV)の完全粒子と,イネ黒条萎縮ウイルス(RBSDV)のB-スパイクをもつコア粒子に,RNAポリメラーゼ活性を見出した。32Pで標識した反応産物は,各々のゲノムRNAとハイブリッドを形成したがイネ萎縮ウイルスゲノムとはしなかった。S-アデノシルメチオニンの添加によってポリメラーゼ活性は,RRSVで顕著に促進された。一方RBSDVではその効果が明瞭でなく,RDVでは促進効果が認められなかった。
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