抄録
多数の保毒虫および罹病イネからイネ縞葉枯ウイルス(RSV)を迅速に検出する目的で,酵素結合抗体法(ELISA法)の簡易化を検討した。抗体を含むコーティング液を加えたプレートは,4C,半年間の保存の後にも有効に使用することができた。また使用済プレートは0.1M HClによる1時間の処理でRSVを解離させることによって再使用が可能となった。これらの保存または再使用プレートを用いることで,コーティング処理を省くことができ,さらに試料とコンジュゲートを同時に添加することで,従来の試料処理(一晩,4C)も省略した簡易ELISA法を確立した。この簡易ELISA法を用いて,信頼度の高い診断を2時間以内に行なえるようになった。