日本植物病理学会報
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Nectria gliocladioides Smalley et Hansenによるエキザカム株枯病について
有江 力難波 成任山下 修一土居 養二木嶋 利男
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1987 年 53 巻 4 号 p. 570-575

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抄録
1985年5月,栃木県今市市の鉢植えおよび苗床のエキザカム(Exacum affine Balf.)で茎葉に萎ちょう,枝枯れを生じ,株枯れを起こす未記載の病害が見出された。病株では地際部より発病枝に至る茎内部に褐変が認められた。この褐変部より分離された糸状菌はPDA培地上で白∼白橙色の菌そうを形成し,分生胞子はVerticillium型および,Gliocladium型の分生子柄から生じるフィアライド上に形成され,子のうはこん棒∼円柱状で,2胞の子のう胞子を8個含んでいた。これらの性状より,本菌はNectria gliocladioides Smalley et Hansenと同定した。また本菌によりエキザカムに原病徴が再現されたので,本病をエキザカム株枯病(stem blight of exacum)としたい。本菌による植物病害はこれまで記載されていないが,今後土壌病原菌としても十分な注意が必要と考えられた。
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