日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
マツノザイセンチュウの感染に伴うストローブマツとアカマツの組織反応
田村 弘忠山田 利博峰尾 一彦
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 54 巻 3 号 p. 327-331

詳細
抄録
マツノザイセンチュウを抵抗性のストロープマツと感受性のアカマツの枝に接種して線虫の分散とSbCl3, による呈色反応および通水阻害との関連を調べた。侵入線虫数はアカマツよりストローブマツで多く,分散もストローブマツのほうが速やかであった。しかし,通水阻害の範囲の拡大はアカマツよりストローブマツのほうが遅かった。SbCl3反応はストローブマツでは速やかに接種枝全体に拡がったのに対し,アカマツでは接種部近傍に限られた。
著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top