日本植物病理学会報
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サテライトRNA(Y系統)による数種植物におけるキュウリモザイクウイルス(CMV)の病徴の変化について
増田 税桑田 茂高浪 洋一
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1988 年 54 巻 3 号 p. 332-336

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抄録
CMVのサテライトRNA (Y系統)はCMVに感染したタバコの緑色モザイクを鮮黄色モザイクに変化させることが知られている。天然ならびにcDNAより試験管内で合成したサテライトRNAはCMV-Yとの組合せでトマトに致死的えそ症状を引き起こしたが, CMV-Oとの組合せではトマトを枯死させるに至らず, CMV-O単独と同様の病徴を示した。ホウレンソウ,トウモロコシ,レタス,ナス,メロン,ペチュニアにおいて病徴軽減効果が認められ,ホウレンソウとトウモロコシではとくにその効果が顕著であった。トウガラシではタバコの場合と同様な鮮黄色モザイク症状が観察された。
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