日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
クチナーゼおよびペクチン分解酵素生成が微弱なナシ黒斑病菌の病原性
田辺 憲太郎西村 正暘甲元 啓介
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 54 巻 4 号 p. 552-555

詳細
抄録

ナシ黒斑病菌胞子にニトロソグアニジンを処理し,クチノーゼ生成およびペクチン分解酵素生成が微弱な突然変異株を得た。これらの突然変異株は,親株と同程度のAK毒素を生成した。クチナーゼ生成が微弱な突然変異株の二十世紀ナシ若葉に対する病原性は,親株に比べ著しく低下していた。しかし,ペクチン分解酵素生成が微弱な突然変異株は,親株と同程度の病原性を有していた。以上の結果から,クチナーゼ生成はAK毒素生成とともに,本菌の病原性発現に深く関わっていることがわかった。

著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事
feedback
Top