日本植物病理学会報
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イネいもち病の疫学的研究
(VI) 自然感染葉いもち病斑上での胞子形成量の測定
金 章圭吉野 嶺一
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1995 年 61 巻 2 号 p. 89-92

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抄録
1991年7月,韓国利川郡の圃場において,自然感染葉いもち病斑上での胞子形成量調査を行った。生葉上の葉いもち病斑での連続調査では,9日間連続して胞子形成量調査が可能であり,その最大値は長さ14.8mmの病斑での12,540個であった。調査葉を切り取り,1日当りの胞子形成量を調査した結果では,5万個以上の胞子形成が認められる場合が多く,病斑裏面では病斑表面の数∼10倍以上の胞子形成量であった。また,調査時間帯中の胞子離脱量は1日の全胞子形成量のわずか1∼12%であった。
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