抄録
多細胞生物は彼らが1つの目的に向って行動する時に, 1つの細胞が他と同調する必要があり自律神経系を発達させた。それゆえ, 多くの細胞がアドレナリン受容体やアセチルコリン受容体を膜上に保有している。白血球もまたこの法則の例外ではない。2つの主要な白血球成分である顆粒球とリンパ球は, それぞれアドレナリン受容体とアセチルコリン受容体を発現している。このため顆粒球は数, 機能ともに、交感神経刺激で活性化し, 一方, リンパ球は副交感神経刺激で活性化する。われわれはまた, 神経・内分泌・免疫系が同調することに関する新しい概念を提唱している。これらの細胞の機能(分泌)は使用し終わった代謝物の排泄から進化しているので, すべての機能が副交感神経支配になっている。これらの新概念はわれわれの体調, 免疫, そして他のものとの間での親密な関係を理解するのに非常に重要である。