心身医学
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心理士の資格化と課題について : 市民に貢献できる心理業務を模索してきた22年間の総括から
菊池 浩光
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2005 年 45 巻 1 号 p. 63-66

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抄録
当病院は544床を有し24科を標榜する総合病院で, 地域の中核医療を担っている. 心理のスタッフが採用された1981年当時は, 心理の専門部署も専用の面接室もなく心理業務は多様な業務のうちの1つにすぎなかった. 職員にとっても未知である心理業務をどのように根づかせていけばよいのか, 手探り状態で仕事が始まった. 心身医学に興味のある医師と連携し, 院内外からの要請に応じていくうちに業務が増え, 1995年に「臨床心理科」が部門の1つとして独立し心理専任体制が整った. 現在の臨床心理科は, 各診療科と並列の組織的位置づけになっており, 常勤1名, 非常勤2名の人員である. 本稿では, 現状の一端に触れ, 病院における心理士の課題, 展望, 資格化に向けての考えを述べていきたい. 業務の現状 臨床心理科の業務内容は支援対象別に, 診療支援, 地域支援, 職場支援に分けられる. (1)診療支援 これは医師の診療を心理的側面から支援するもので心理業務の中心になるものである.
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© 2005 一般社団法人 日本心身医学会
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