心身医学
Online ISSN : 2189-5996
Print ISSN : 0385-0307
ISSN-L : 0385-0307
一般病院における代替相補医療の試み(日本における代替・相補医療)
山本 百合子
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 45 巻 8 号 p. 575-579

詳細
抄録

横浜市に位置する131床ケアミックスの一般病院における代替相補医療の取り組みについて報告する.1日外来数約300名のほか, 在宅患者数約100名の訪問診療を行っている.近隣には, 横浜労災病院, 昭和大学横浜市北部病院, 聖マリアンナ医科大学病院が位置しているが, 当院周辺には開業医院が少ないことから, 当院の地域に対する存在意義は急性期から在宅までをカバーするところにあると考える.標榜科も内科を中心に外科, 整形外科, 麻酔科, 皮膚科, 泌尿器科, リハビリテーション科で, 多くの患者が複数科を受診している.このような状況下で, 昭和59年の開院以来, 創立者の「自分が患者として入りたい病院をつくる」という夢を掲げて頑張つてきた.かかりつけ医としてさまざまな訴えに対応する中で, 10年ほど前から筆者が代替相補的な手法を用いるようになり, 4年前より定期の相談外来を開始.3年前より総合診療科として活動開始.平成16年2月より院内に自由診療スペースを新設し, 3名の医師を中心に総合診療部として新たなスタートを切つた.

著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本心身医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top