心身医学
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心理士が活動するにあたっての検討課題(合同シンポジウム:心身医療における心理士の活動と責務,2009年,第1回日本心身医学5学会合同集会(東京))
川原 律子松野 俊夫石風呂 素子金 外淑青木 絢子三輪 雅子村山 ヤスヨ中村 晶子村上 正人
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2010 年 50 巻 2 号 p. 103-108

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抄録

心身医療における心理士の役割は,「心身症,小児心身症などを主とした受診者に対し,担当医師の依頼を受け,その指示のもと心身医学的アプローチを行うことで症状の改善を得,発症前の,あるいは,よりストレス耐性を高めた状態に導く」ことかと考える.特に,チーム医療の中で,また,内外で活動するにあたり,心理士は医師の指示・指導のもと構造的な手続きによる治療目標・契約を設定し,必要な医療知識を含めた専門性により適切な治療を行い,さらに,社会的な立場を明確にしたうえで,その責務は果たされるものと考える.これまでに日本心身医学会,日本心療内科学会などを中心に,心理士の位置づけ,役割,医師との連携,医療知識などについて論議が交わされてきた.今回,さらなる発展のために,心身医療における心理士の活動と責務について述べるとともに,責務を全うする際に考えられる課題を提示し検討した.

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© 2010 一般社団法人 日本心身医学会
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