抄録
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome:OSAS)は,高血圧,肥満症,糖尿病などを含む生活習慣病との深い関連がある.また,暴飲暴食や運動不足などの生活習慣はOSASの発症や悪化に関与することから,OSASも生活習慣病の一つであるといえる.それゆえ,OSAS患者の治療にはこれらの生活習慣の変容が必要である.さらに,OSASにはアドヒアランスの不良やうつといった慢性疾患に関連する問題もある.生物心理社会的モデルに基づく心身医学的アプローチは,こうした問題への対処において従来の医学的アプローチよりも有用であると考えられる.本稿ではOSASの心身医学的側面に焦点を当てて述べる.