心身医学
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ARMSへの早期介入が有効であった摂食障害の1例
丸山 史森光 玲雄御子柴 敬子小内 理人高山 直人
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2013 年 53 巻 3 号 p. 256-262

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抄録
症例は神経性食欲不振症の診断で,紹介入院となった16歳女性.初診時には,BMI=13の低体重と,低血糖を呈していた.初診時,明らかな幻覚や思考障害は認めず,摂食拒否,肥満恐怖を認めている.入院経過中,食行動の正常化とともに,身体異常感覚や身体知覚異常,離人感などの微細な精神症状が顕在化し,at risk mental state(ARMS)と診断し,aripiprazoleの投与を行った.摂食障害の治療と併行し,ARMSに関する家族への心理教育,家族対応の指導を行い,精神症状,食行動,家族関係の改善が得られた.摂食障害とARMS併存の可能性への留意,ならびに早期治療的介入の重要性を再認識した.
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© 2013 一般社団法人 日本心身医学会
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