日本小児腎臓病学会雑誌
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原著
特発性尿細管性蛋白尿症4例の臨床的検討
山崎 恒中野 徳田口 哲夫
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1997 年 10 巻 1 号 p. 50-54

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抄録
 特発性尿細管性蛋白尿症の4症例を経験した。全例男子で,2例は兄弟例であった。3例の尿蛋白をSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法 (SDS-PAGE法) にて分析し,低分子蛋白排泄増加を確認した。また,この3例で尿中ポドサイト検査を施行して糸球体病変を検索したが,いずれも正常であった。最近本症とDent病との異同が議論されているが,今回の4症例および諸家の報告から,本症は異なるいくつかの疾患を含む症候群であることが推測された。
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© 1997 一般社団法人 日本小児腎臓病学会
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