日本小児腎臓病学会雑誌
Online ISSN : 1881-3933
Print ISSN : 0915-2245
ISSN-L : 0915-2245
原著
シクロスポリンおよびRAAS系トリプルブロッカーにより改善を認めた重症紫斑病性腎炎の1例
山本 清一郎岡田 満杉本 圭相柳田 英彦八木 和郎竹村 司
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 18 巻 1 号 p. 49-52

詳細
抄録

シクロフォスファミドによるカクテル療法およびステロイドパルス,血漿交換療法にて改善がみられなかった重症紫斑病性腎炎に対して,シクロスポリンおよびレニン,アンギオテンシンII, アルドステロン系に作用するトリプルブロッカーを用いることで蛋白尿の減少が認められた1女児例を経験した。尿所見の改善だけでなく,組織学的所見にても改善が確認されたことから,重症紫斑病性腎炎に対して有効な治療法である可能性が考えられた。

著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本小児腎臓病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top