2005 年 18 巻 1 号 p. 53-54
5歳の慢性腎不全の男児がCAPDカテーテル留置の手術,およびCAPD導入目的で入院した。両親から入院や手術についての説明がされていた。入院後に,児の心理的準備不足が原因と思われた発熱や精神不安定がみられ,手術が延期となった。そこで,手術,CAPD導入について,手術前に,児の好きなキャラクターが登場する絵本を作成し,それを用いて児に説明を行った。絵本の使用により,今まで未知,恐怖であった手術やCAPD導入のことを,児が具体的にイメージすることができ,心の準備をすることができた。また,両親の不安も軽減できた。