抄録
シクロスポリン(cyclosporine A:CsA)を長期投与中のステロイド依存性ネフローゼ症候群(steroid dependent nephrotic syndrome:SDNS)小児12人(平均年齢12.3歳)において,CsA減量目的で6カ月間のミゾリビン(mizoribine:MZB)大量療法を施行し有用性を検討した。MZB大量療法(10.3mg/kg/日)の併用により,CsA平均投与量は3.94から1.98mg/kg/日へ約50%減量(P<0.01)され,12人中4人は中止可能であった。また,有意差はなかったが(P=0.055)再発回数は約1/3に減少した。一方,プレドニン(prednisolone:PSL)の平均投与量は7.1から6.8mg/日と同程度であった(P=0.75)。以上よりMZB大量療法は,CsA長期投与によって腎毒性が危惧されるSDNS小児における代替療法になりうると思われた。