日本小児腎臓病学会雑誌
Online ISSN : 1881-3933
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原著
小児において血清シスタチンCに影響を及ぼす各種疾患や病態についての検討
山田 昌由和田 尚弘深山 雄大伊藤 雄伍山内 豊浩澤田 真理子譜久山 滋北山 浩嗣
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キーワード: シスタチンC, 神経疾患, 肥満
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2008 年 21 巻 1 号 p. 17-21

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抄録
 Schwartzの換算式によるGFR 90ml/min/1.73m2以上の腎疾患28名,神経疾患 (脳性麻痺) 10名,内分泌疾患 (糖尿病,肥満) 35名,循環器疾患 (先天性心疾患) 9名の計82名を対象とし,ラテックス免疫比濁法にて血清シスタチンC (以下,CysC) を測定した。血清CysCの平均は,腎疾患0.79±0.13mg/L,神経疾患0.66±0.14mg/L,内分泌疾患0.79±0.15mg/L,循環器疾患0.79±0.15mg/Lと,神経疾患は,腎疾患,内分泌疾患に比し有意 (p<0.05) に低値を示した。血清CysC 0.9~1.0mg/Lの症例が13例みられたが,その内7例は肥満症例であった。肥満度別では,肥満度20%未満 0.75±0.16mg/L,肥満度 20~30% 0.76±0.11mg/L,肥満度 30~50% 0.77±0.13mg/L,肥満度 50%以上 0.93±0.14mg/Lと高度肥満症例は他に比し有意 (p<0.05) に高値を示した。血清CysCは神経疾患 (脳性麻痺) では低値を示し,高度肥満症例では高値を示す可能性が示唆された。
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© 2008 一般社団法人 日本小児腎臓病学会
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