抄録
Schwartzの換算式によるGFR 90ml/min/1.73m2以上の腎疾患28名,神経疾患 (脳性麻痺) 10名,内分泌疾患 (糖尿病,肥満) 35名,循環器疾患 (先天性心疾患) 9名の計82名を対象とし,ラテックス免疫比濁法にて血清シスタチンC (以下,CysC) を測定した。血清CysCの平均は,腎疾患0.79±0.13mg/L,神経疾患0.66±0.14mg/L,内分泌疾患0.79±0.15mg/L,循環器疾患0.79±0.15mg/Lと,神経疾患は,腎疾患,内分泌疾患に比し有意 (p<0.05) に低値を示した。血清CysC 0.9~1.0mg/Lの症例が13例みられたが,その内7例は肥満症例であった。肥満度別では,肥満度20%未満 0.75±0.16mg/L,肥満度 20~30% 0.76±0.11mg/L,肥満度 30~50% 0.77±0.13mg/L,肥満度 50%以上 0.93±0.14mg/Lと高度肥満症例は他に比し有意 (p<0.05) に高値を示した。血清CysCは神経疾患 (脳性麻痺) では低値を示し,高度肥満症例では高値を示す可能性が示唆された。