抄録
小児期慢性腎疾患患児16例 (平均年齢10±4.2歳,男女比10:6,特発性ネフローゼ症候群12例,IgA腎症2例,ループス腎炎2例,全例腎機能正常) を対象に,ミゾリビン (MZR) 5mg/kg/日 (4.3~5.9) を1日1回朝食前投与とし,血清中濃度の推移について検討した。最高血清中濃度到達時間 (Tmax) は1.67±0.50 hr,最高血清中濃度 (Cmax) は2.70plusmn;1.13 μg/ml,血清中濃度時間曲線下面積 (AUC0·∞) は13.80±5.58 μg·h/mlであった。性別,年齢,プレドニゾロン (PSL) 投与量と各パラメータとの関連について検討したところ,男児の方が,また,年齢が高いほどAUCが増大し,PSL投与量が多いほどCmax,AUCが減少する傾向にあった。MZRの血清中濃度と臨床効果には関連があるとされ,十分な血清中濃度が得られるよう,影響因子も含めさらなる検討が必要である。