藤田保健衛生大学小児科
1991 年 4 巻 1 号 p. 15-20
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
特発性ネフローゼ症侯群 (ネ症) の経過中に血栓症を併発した2例を経験したので報告する。症例1は11歳,男児。初期ステロイド剤 (ス剤) 治療に反応したが,以後ス剤抵抗性となり,ス剤投与後7ケ月で脳梗塞を併発した。症例2は18歳,男児。5歳発症のス剤依存性ネ症。経過中に再発性の下肢静脈血栓を併発したが,抗凝固療法にて軽快した。これら2症例の臨床経過と血栓症の成因について考察を加えた。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら