2022 年 40 巻 1 号 p. 11-21
日本の心理学分野の睡眠研究における個々の研究者を概観し,さらに,心理学分野における睡眠研究の内容や手法の変遷について概観した。具体的には,PubMedとAPA PsycArticlesを対象としたキーワード検索の結果から,世界における睡眠研究の内容の変遷について明らかにするとともに,日本生理心理学会における睡眠研究の内容や手法の変遷について検討した。また,日本生理心理学会の会員数や発表数の変遷を概観し,今後,新しい会員を獲得することについてより積極的な方法をとる必要について議論した。また,これら過去の動向に基づき,今後の日本における心理学分野の睡眠研究の方向性についても議論した。