生理心理学と精神生理学
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注意資源配分量の指標としてのP300: 体性感覚プローブ刺激と聴覚プローブ刺激の比較
杉本 史惠片山 順一
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論文ID: 1403oa

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抄録
本研究は,体性感覚プローブ刺激と聴覚プローブ刺激に対するP300の振幅がトラッキング課題の難度を反映するか検討し,この難度の効果がプローブ刺激のモダリティによって異なるかを調べた.実験参加者はトラッキング課題中に,体性感覚または聴覚オドボール課題を二次課題として行った.手首と指への電気刺激と,2種類の音刺激を標準(呈示確率.80)または標的 (.20) プローブ刺激として呈示した.参加者は標的プローブ刺激に対してマウスのボタン押し反応を行った.標的刺激に対するP300振幅は体性感覚と聴覚プローブどちらに対しても,トラッキング課題の難度が低い場合に比べて高い場合に減衰した.本研究はプローブ刺激に対して二次課題を行う手続きにおいて,体性感覚プローブ刺激と聴覚プローブ刺激に対するP300が主課題への注意配分量に対して同程度の感度を持つことを示す.
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© 2014 日本生理心理学会
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