生理心理学と精神生理学
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睡眠中の情報処理
鈴木 博之
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2007 年 25 巻 1 号 p. 17-34

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抄録

近年の研究は睡眠中にも覚醒時と同様に情報処理が行われていることを示している。本論文は睡眠中の情報処理を1) 入力 : 睡眠中の外部刺激への反応, 2) 処理 : 睡眠中に起こる学習した記憶の固定と向上, 3) 出力 : 夢出現の時間的特性と夢内容の特徴, の観点から概観する。睡眠中は外部の刺激への反応が減少するが, 注意や動機づけといった心理的機能は維持されている。ある種の手続き記憶と宣言的記憶の向上には練習後の睡眠が必要である。夢は朝方に頻繁に起こり, 変化した意味記憶の連合が独特な夢の内容と関連している。睡眠中の情報処理に関する研究の発展は人間の認知機能と心的活動のさらなる理解を提供するであろう。

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© 日本生理心理学会
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