日本補綴歯科学会雑誌
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専門医症例報告
水平的顎間関係の修正により咀嚼機能を改善した全部床義歯患者の症例
大道 英徳
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2008 年 52 巻 2 号 p. 236-239

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抄録
症例の概要 : 68歳の無歯顎の女性で, 下顎顎堤粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した. 診察の結果, 下顎義歯の適合不良と水平的顎間関係の不正による咀嚼障害と診断した. ゴシックアーチ描記を行い水平的顎間関係を修正し, 咬合様式をリンガライズドオクルージョンとして新義歯を製作し装着した.
考察 : 本症例では, 義歯咬合位が左側に偏位していることが認められたため, ゴシックアーチ描記を行い適切な水平的顎間関係を設定した. また, リンガライズドオクルージョンにより義歯の側方力を減少させた. その結果, 義歯の偏位は減少し良好な経過が得られたと考えられる.
結論 : 疼痛は消退し, 咀嚼機能が回復して義歯に対する患者の満足が得られた.
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© 2008 社団法人日本補綴歯科学会
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