日本補綴歯科学会雑誌
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Dimple-bu telescopic system を用いたパーシャルデンチャーの1症例
大久保 昌和
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2006 年 50 巻 3 号 p. 449-452

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抄録

症例の概要: 49歳女性. 咀嚼障害と審美的問題を主訴に受診した. 上下顎臼歯部歯列欠損と中等度から重度歯周炎と診断し, 歯冠修復とRPDで咬合の再構成を行った. 審美的要求から下顎RPDにはDimple-bar telescopic (DBT) systemを適応した.
考察: DBT systemを用いた下顎RPDは, 5年以上良好に機能している. コーピングした最後臼歯による支持を得たことで, 両側遊離端義歯の問題点である支台歯に対するストレスを軽減できたものと考えられた.
結論: DBT systemはクラスプの維持力不足や審美的問題を解決する可能性を有していると考えられた. また, メインテナンスの重要性を再認識した.

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