2022 年 23 巻 1 号 p. 28-35
目的:教員と臨地実習指導者が連携した授業展開を記述し臨床につながる取り組みへの示唆を得る.
方法:授業の期待されるアウトカムを事前に設定し担当者で共通認識し授業展開を行った.授業後,学生に無記名自記式アンケート調査,臨地実習指導者にインタビューを行った.
結果:学生アンケートでは「緊張感があった」「実践的指導が受けられた」が多く,臨地実習指導者のインタビューでは「統合看護技術における課題と新人看護職員育成につながる臨地実習指導者の気づき」として「学生自身」では【自分で得ている知識・情報を看護に生かしきれない】という特性,「統合看護技術に関する課題」では【大学での授業への理解】の一方で【学習方法と臨床実践の乖離】と感じ【OSCEに向けた練習による成長がある】というカテゴリが抽出された.
考察:本実践で行った授業展開は学生の特性を捉え実践的な指導ができ学生の授業への参加意欲向上につながることが示唆された.