日本赤十字看護学会誌
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研究報告
急性期病院における看護部トップマネジャの看護補助者の活用
辻田 幸子安部 陽子
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2024 年 25 巻 1 号 p. 33-42

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抄録

目的:急性期病院の看護部トップマネジャが行っている看護補助者の活用を明らかにすることであった.

方法:質的記述的デザインで,急性期病院の看護部トップマネジャ3名に半構造化インタビューを行った.

結果:急性期病院の看護部トップマネジャの看護補助者の活用は,【目的・目標の明確化】【協働のための体制構築】【看護師長に委譲する協働のプロセス】【補助者との直接的なかかわり】の4カテゴリーから構成されていた.

考察:看護部トップマネジャは,看護補助者の活用を看護師との協働と捉え,人事を伴う組織構造への介入など組織全体を動かすダイナミックな管理を実践していた.また,看護補助者の活用の課題は,看護補助者の確保の困難さであり,看護部トップマネジャは,施設方針を考慮しつつ,看護補助者の採用などを検討し,対応していた.看護補助者の活用の要である看護師長へのポジティブなフィードバックの重要性が示唆された.

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