蘇生
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2度にわたり救急来院時蘇生されていた心停止症例
西山 友貴
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キーワード: 心停止, 発作性心房細動
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2006 年 25 巻 2 号 p. 114-117

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抄録

2か月の間に2度心停止にて救急搬送, 来院時には蘇生されていた症例を経験した。70歳, 男性, 心筋梗塞, 糖尿病, 不整脈の既往を有していた。2度とも家で意識障害で発見された。1回目は心房細動で意識は直ちに回復, 2回目は心室細動で徐細動を救急車内で行った。来院時には2回とも心房細動を呈していたが, 呼吸, 循環に問題はなかった。ホルター心電図で期外収縮多発, 発作性心房細動を認め, これが原因と考えられた。しかしその後症状はなく, 退院した。発作性心房細動によると思われる心停止, 意識障害が, 2度にわたり救急来院時, 蘇生されていた症例を経験した。1度は救急救命士による徐細動が有効だった。

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© 日本蘇生学会
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