2006 年 25 巻 2 号 p. 84-87
日本蘇生学会は, 蘇生学の進歩と普及をはかり, 学術文化の発展に寄与することを目的に, 1982年に創立された。蘇生学研究の推進, 人材の育成, 救急医療体制の充実, 心肺蘇生法の一般社会への普及などが重要な事業である。最近では, 救急救命士の業務拡大や, 一般人による救急蘇生, 自動体外式除細動器の使用許可などの流れが見られる。学会としてこれらの安全な普及に力を入れる必要がある。また, このような新制度発足後の事後検証業務にも積極的に関わっていく必要がある。学会の発展には若い医師の参加が必須である。ACLSコースや, その他の技術講習会を積極的に取り入れ, 一方で, 救急救命士との共同企画の充実をはかっていくことが重要である。