蘇生
Online ISSN : 1884-748X
Print ISSN : 0288-4348
ISSN-L : 0288-4348
航空機内におけるドクターコール
西山 友貴
著者情報
キーワード: 航空機, 救急患者, 救急医療
ジャーナル フリー

2007 年 26 巻 1 号 p. 25-27

詳細
抄録

航空機内でドクターコールを4同経験した。 (1) 70歳代の男性, トイレで気分不良となる。便通が迷走神経反射を誘発, 脱水が加わり起立性低血圧, 徐脈になったと判断。機内にペンライトがなかった。 (2) 60歳代の男性, 意識低下, チェーンストークス様呼吸, 縮瞳, 脈拍触知不能, 直ちに心肺蘇生行うも反応しなかった。気管挿管の道具無く, 客室乗務員の補助も得られなかった。 (3) 15-20歳のアジア系女性の呼吸困難と不穏, ヒステリーによる過呼吸症候群と判断。 (4) 40-50歳の日本人男性の気分不良。脱水と気圧低下によるものと判断。これらの症例を経験し, 医師は要請に応じるべきであり, 客室乗務員のさらなる訓練, 教育が必要と思われた。

著者関連情報
© 日本蘇生学会
前の記事 次の記事
feedback
Top