日本農村医学会雑誌
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医薬分業についての意識調査
西尾 政則板津 裕恒津山 いずみ伊藤 美智子秋田 浩子山瀬 裕彦
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2004 年 53 巻 1 号 p. 38-45

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抄録
医薬分業とは, 医師が患者を診察し, 薬剤投与が必要であると認めた場合, 患者に処方箋を交付し, 院外の保険薬剤師がその処方箋に基づき調剤・薬剤管理・服薬指導を行うことで, 医師と薬剤師がそれぞれの専門分野の役割を分担し, 国民の医療の質の向上を図ることを目的としたものである。しかしながら行政は, 医療費抑制の目的で, 医療機関が薬価差益による利益を得るために, 必要以上の薬剤を処方・調剤しているとし, 院外薬局による医薬分業を誘導している。あたかも理想の医療費抑制策であるかのように厚労省や保険者の間でもてはやされたものだが, 現実には医療費をむしろ押し上げているのではないか。
国民医療費は高齢者が増加し, さらに医療技術が進歩しているので, 年々増加していくのは当然ともいえるが, 高齢化社会を迎え, 不必要な医療費を抑制することは, 重要な課題である。
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© 2004 一般社団法人 日本農村医学会
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